拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
日頃より、モデルエージェンシー各社にご厚情を賜りますとともに当協会の活動にご理解をいただき誠にありがとうございます。

昨年7月、モデルエージェンシー101社が連名し、モデルエージェンシーの直接の取引先であるキャスティング会社及び企業のご担当者様に「スポンサーが求める企業イメージを表現できる多くのモデルたちがオーディションに参加できるよう条件を整えていただくこと、適正なモデル料を(スポンサーに)ご交渉いただくこと」をお願いする文書を送付させていただきました。世界的不況時、東日本大震災時、モデルエージェンシーは特別な状況と理解し一時的に出演料を引き下げてご協力いたしましたが、いまだ出演料は下落傾向にあり業界全体が強い危機感から脱することができません。
今般、業界団体(JMAA)から、重ねて出演料・肖像使用料の見直し・不合理な出演条件の排除・安全配慮義務について、ご送付先の範囲を拡大してお願い申し上げます。

●出演依頼するモデルと媒体・肖像の使用期間に適切な出演料・肖像使用料をご提示ください。

●モデルエージェンシーは、「競合無し」の案件についての競合管理はいたしません。
「競合無し」の案件に対する出演歴の申告は合理性に欠け、露出前の出演先のお問い合わせには機密保持の義務に反する場合もありますので、お応えすることはできません。
競合他社・競合アイテムについて拘束されたい場合は、「競合有り」として具体的な競合範囲と期間を指定し、競合料のご交渉をお願いいたします。

●モデルの出演に関連する「安全配慮義務」は撮影現場を管理・監督する制作側にあります。
保険に加入するなどし、補償に備えてください。
モデルを含む外注スタッフが現場での事故により傷害を負った場合、制作側が「安全配慮義務」違反の責任を免れることはできないと考察いたします。
モデル活動に支障きたす怪我は、怪我の補償にとどまらず、その後の就業保障にも及びます。万が一の事故に備え保険に加入していただくことは、制作される企業の義務であり、訴訟トラブルを回避するための最低の必須条件であると考えます。
また、公道や公共及び私企業施設での撮影の場合は、必要に応じて関係機関の許可を得ていただきモデルの他、関係者の安全確保にも責任を持っていただきますようお願いいたします。

当協会は、クライアントの皆様と円滑にお取引いただけるよう、業界の保全と環境整備を主旨に活動しております。何卒、ご理解とご高配を賜りますようお願い申し上げます。

敬具

一般社団法人日本モデルエージェンシー協会(JMAA)
理事長 大庭 洋一